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中華レストランのグリストラップ清掃を行った事例を3つご紹介します。
グリストラップの清掃を頼むときの参考にしてください。
京都市内の中華料理店の事例です。グリストラップと排水管の詰まり修理の依頼に伺いました。グリストラップと排水管から汚水が溢れて営業することができません。店主によると、頻繁に詰まることがあったようです。
ワイヤーで砕き高圧洗浄作業を行うと、排水管の中から砂利や大きな石が大量に出てきました。管内を排水管カメラでのぞくと破損を発見。以前も店主が排水の蓋を開けると、たくさんの石が出てきたそうです。応急処置では修復は難しいため、後日、排水工事を薦めました。
チャイニーズタウンの中にある中華料理店です。厨房の流しで詰まりが発生。水が流れなくなっていました。飲食店の厨房の流し排水には、油を分離させて処理する排水設備(グリストラップ)が設置されています。
排水管が詰まった原因は、グリストラップの処理能力を超えた油が下水管に流れ出したためです。
管の詰まりが起こりやすい場所に点検や清掃のための桝(排水桝)が設けられています。排水桝から洗浄機のノズルを入れて詰まった油を流すと、油性のヘドロのような汚れの塊が出てきました。
これは「スカム」と呼ばれている現象で、粘着性がありスライム状のヘドロが経年により徐々に硬化します。最終的に石鹸のような固形物になって排水管を詰まらせるのです。
東京都品川区五反田の中華料理店。グリストラップの詰まりを除去するために伺いました。流れはかなり悪いものの、完全に詰まっているわけではありません。少しずつ引いていくため営業はできていたようです。
電動ワイヤーで詰まりを取り除きます。先端金具は2枚刃のグリスカッターを使用しました。グリスカッターは、グリストラップの詰まりに多く使用される器具です。
8~9mくらいまでワイヤーを貫通。厨房裏口を出た下水合流マンホールまで詰まっていたようで、何度か往復して清掃した結果、詰まりも無事解消されました。
グリストラップの清掃は、最低でも週1~2回。油を多く使う中華レストランはそれよりも早いぺースで行うといいでしょう。
1日あたりの食数と業種によって、グリストラップの大きさは異なります。1日あたり200食を提供する中華レストランの場合、200リットルの容量が必要でしょう。
グリストラップ清掃は、従業員に負担がかかる業務です。専門業者に依頼すれば、清掃の手間や時間を短縮することができます。プロは専用の洗剤や機器を使用して作業を行うため、仕上がりがきれいになるよう配慮してくれます。産業廃棄物としての処理も必要なので、清掃はプロに任せることをおすすめします。
グリストラップは清掃したごみを産業廃棄物として処理しないと違法になってしまいます。
行政の許可を受けずに激安価格で清掃・廃棄を行っている企業もありますので注意しましょう。
このサイトでは、各清掃業者の「産業廃棄物収集運搬許可番号」の取得有無もご紹介していますので業者選びの参考にしてみてください。
産業廃棄物 収集 運搬許可番号 |
清掃料金の 目安 |
|
---|---|---|
アイエスジー | 〇
(優良) 第13-00-057319号 |
19,000円
程度 250L |
タカヤマ | 〇
(優良) 第13-00-000351号 |
28,000円~
200L |
東京設備 | 〇
第13-00-015269号 |
記載なし |
▼選定基準
グリストラップ清掃業者20社のうち、当サイトで重要だとしている電子マニフェスト対応の記載している会社かつ、契約書の交付に関する記載がある3社(2021年3月31日調査時点)